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引退する金村との“壮行デスマッチ”終えた大仁田が、UWF軍と11・24後楽園で決着戦へ

引退する金村との“壮行デスマッチ”終えた大仁田が、UWF軍と11・24後楽園で決着戦へ

12・27後楽園で引退するW★ING金村を送り出すため、大仁田厚が超戦闘プロレス9・26後楽園での“壮行デスマッチ”の舞台を用意した。旧FMW時代から、長きにわたって抗争を繰り広げてきた両者にとっては、同所での最後のデスマッチ対決となった。


大仁田は保坂秀樹、リッキー・フジ、五所川原吾作とのFMW軍を率い、金村は雷神矢口、NOSAWA論外、そして共闘に名乗りを挙げた高山善廣とタッグを結成。試合形式は、金村自身が希望したW★ING流スクランブルバンクハウスデスマッチで、相まみえた。


リング上には公認凶器が入ったバケツが置かれ、場外の8人がカウントダウンとともに取り合うルール。

最初にリングインしたのは大仁田で、有刺鉄線バットを手に高山を殴打し開戦の火ぶたが切られた。


その後はリング内外で8人が入り乱れて大乱激戦を展開。大仁田は何度も有刺鉄線ボードに投げつけられ、ピンチに見舞われたものの、論外に机上パイルドライ バー、サンダーファイアーパワーボムなどを繰り出し応戦。しかし、大仁田が噴射した毒霧が吾作に誤爆すると、すかさず金村がイスで殴打し、吾作をフォー ル。壮行試合を金村自身の勝利で勝ちどきを挙げた。

 


試合後、大仁田は「金村、ご苦労さん。コイツとはずっと敵で、オレのことを憎んでた。オレがFMWを潰したと思って・・・。オレは新日本に行ったんだけ ど。オマエとの闘いは一生の思い出。その辺のレスラーより、レスラーらしい男です。金村くらい、レスラーらしい男はいません」とマイク。

 


そして、大仁田は宿敵・金村と抱擁、握手を交わすと、まさかのブリブラダンスの競演で金村を送り出した。


控え室に戻った金村は「まさかこんなことがあるとは思わなかった。絶対握手することはないと思っていたんですけど、粋な計らいをしてもらいました。あと残 り少しですけど、頑張って走り続けたいと思います。また明日から大仁田さんのクビを狙いたい」とコメントし、最後の最後まで“打倒大仁田”を目指す意向を 示した。

 


また、メーンイベント終了後には、中野巽耀、長井満也のUWF軍が登場し、エプロンに上がると、長井がマイクを持ち、「大仁田! オレたちUWFはFMWじゃなく、オマエにケンカ売りに来てんだよ! 次の(11・24)後楽園、オレたちとの試合組め! まだオマエが試合やったことないUWFの先輩を連れてきてやる。この勝負受けろよ!」と大仁田を挑発。
試合後のサイン会を終えた大仁田は「船木(誠勝)とは別にして・・・アイツとは爆破王だけど。

11・24後楽園でUWFと最後の決戦をやるしかない。長井が誰か連れてくるなら、誰でも連れてこい」と臨戦態勢。
これにより、11・24後楽園で、大仁田軍とUWF軍の決着戦が行われることが濃厚となった。

 

 

✩ セミファイナルでは中野&長井のUWF軍が、橋本友彦&那須晃太郎のFMW&W★INGモンスター連合軍と激突。両軍闘志むき出しのバチバチファイトと なったが、那須をターゲットに定めた中野が、投げ捨てジャーマン、ミドルキックとたたみかけ、最後は必殺の逆片エビ固めでギブアップを奪った。


✩ 第4試合では、金本浩二&田中稔の“ジュニスタ”がコンビとしては初参戦し、KAI&Hi69と対戦。田中がHi69にアンクルホールドを決め、ギブアッ プ勝ち。試合後には、金本がアパッチ10・2北千住で、WEWヘビー級王座を巡って対戦するHi69を蹴り飛ばして挑発した。


✩第2試合終了後、飯泉薫コミッショナーがリングに上がり、「私は乳がんのステージ4という状態で、結構進んでいるんですが、それでも予定より元気で、皆さんに驚かれています。ここに来ると、みなさんの笑顔を見て、プロレスという不思議なパワーで元気をいただいて、今もこうして立っていられます。本当は骨まで転移していて、ハイヒールを履けない時期もあったんですけど、今はもう大丈夫です。今日は私の友達たちが私のために応援に来ていただいてありが とうございます。これからも、またお会いできることを楽しみにしています」と衝撃の告白。そして、脳腫瘍で闘病中のRayを呼び込んだ。Rayは「今私は 欠場中ですが、必ず早いところ、このリングに立ち、皆さんに楽しいプロレスを見せたいと思っていますので、もう少しお待ちください」とあいさつ。

 

 

<試合結果>
超戦闘プロレスFMW「セプテンバーファイト2016」最終戦
2016年9月26日(月) 東京・後楽園ホール 観衆1000人


1.若手6人タッグマッチ 30分1本勝負
○佐瀬昌宏&雷電&レザー・フェイス(9分54秒、片エビ固め)ワイルドセブン&ザ・ショッカー1号●&ザ・ショッカー2号
※フライング・ボディプレス


2.魑魅魍魎タッグマッチ 30分1本勝負
佐野直&○がばいじいちゃん(12分8秒、体固め)菊タロー&パンディータ●
※がばいトーンボム


3.FMW女子プロレス タッグマッチ 30分1本勝負
○ミス・モンゴル&石橋葵(13分44秒、逆エビ固め)花月&ミス・コハル●


4.“ジュニスタ”金本浩二&田中稔FMW初登場 タッグマッチ 45分1本勝負
金本浩二&○田中稔(11分46秒、アンクルホールド)KAI&Hi69●


5.FMW&W★INGモンスター連合軍vsUWF連合軍 タッグマッチ 45分1本勝負
○中野巽耀&長井満也(11分26秒、逆片エビ固め)橋本友彦&那須晃太郎●


6.W★ING流スクランブルバンクハウス8人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
高山善廣&○W★ING金村&雷神矢口&NOSAWA論外(13分56秒、エビ固め)大仁田厚&保坂秀樹&リッキー・フジ&五所川原吾作●
※イス攻撃